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【腎機能】セフトリアキソンは腎機能低下時は減量が必要⁈薬剤師が解説します。

こんにちは。
くすりドクターです。


本日は、セフトリアキソンは腎機能低下時は減量が必要なのか⁈についてお話します。
結論から言うと‥




減量が必要です。


私は勉強不足で知らなかったです‥


セフトリアキソンはセフェム系だが、腎機能により投与量は調整不要と聞いた事があり、今までは腎機能はあまり気にしていませんでした。


知ったきっかけは


ある日、セフトリアキソンの添付文書を見ていると‥


使用上の注意
・高度腎障害のある患者[高度の腎機能障害患者は、本剤が過剰に蓄積する可能性があるので、血中濃度を頻回に測定できない場合には投与量が1g/日を超えないようにする]。


えええええええええええええええ⁉


すぐにネットで調べると‥


セフトリアキソンの排泄経路は、腎約55% 、肝臓約45%であり、他のセフェム系に比べると肝代謝の割合が大きい。だが、腎でも排泄される為、高度の腎障害患者では注意!!


副作用として精神症状、痙攣などの抗菌薬関連脳症(antibiotic-associated encephalopathy:AAE)が起こる場合がある為注意が必要!(AAEも知りませんでした‥)


添付文章を見直すことは大事だと感じました。

参考文献:ロセフィン 添付文章